東南アジア風聖母子像 [風景スケッチ]
東南アジア風聖母子像
1990.08.01 / 270×353㎜ アルシュ水彩紙着彩 鉛筆
山の中腹を切り開いて作られた墓地に何故かこのような不思議な像があります。それも台座の上に正座をしています。他にも何かとぼけたようなキリスト像が据えられていて、どちらもモルタルで型取られて作られた感じです。
また、更に上っていき山頂近くの道から逸れた草わらに踏み入ると、そこも開けたちょっとした小さな広場になっていて、何故かその場所はヒンヤリしたものを感じます。ここには先程と同じ墓石であっても墓地ではなく、無造作に積み重ねられた墓石の小山のようで異様な感じがします。たぶんこの様な山頂付近ですので、軽トラのクレーン車で運ばれてきたのだろうと思います。立派な大きい墓石もあれば、小さな墓石が転がりただ遊女とだけ彫られています。どこかの寺の墓整理か何かでここに運ばれて来たのかも知れません。
その墓石の傍にオニヤンマが折れ線グラフのように空中に静止しては飛んでいて、見上げた空はやけに青い。
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