アングルによる模写 / サンギーンの練習

アングルによる模写 / サンギーンの練習

1983.10 / 315×420㎜ 梱包用当て紙 conté sanguine

アングルの油彩からサンギーンの練習に描いたものです。平面から平面の写しはフリーハンドでも簡単に行えます。廉価な普及用の画集からの写しになります。

絵を始めた頃講談社の「世界の素描 16 アングル」でも素描を見ることができますが、大概は鉛筆によるものです。数年前にネットでメトロポリタン美術館の「PORTRAITS BY INGRES」を入手しました。人物素描については昔から惹かれていたのですが、何か腑に落ちないものがありました。その蟠りが、ホックニー著の「秘密の知識」を読んですっきりしました。ホックニーは素晴らしいと思います。

絵画において光学機器を用いていたということは知られていますが、それをパソコン及び複写機によって詳細に説明しています。この時代でないとできないことです。アングルの素描は好きでしたが、先に述べたように何か不自然な感じを抱いていました。

色々な表現方法があり、写真を利用して制作している画家も多いと思います。最近はこのように思うことにしています。そのようにして制作するのが愉しいのだろうと、そして見る側は好みで良いと思います。

私は単純に自身の目で見て描くのが愉しい。誰しも、好きなように制作すればよいのだと思っています。

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